
教員の給料って実際どれくらいもらえるんだろう?
そんな疑問、教員を目指す人や若手教員なら一度は思いますよね。
特に結婚や子どもなど、将来を考える際に

教員の給料でちゃんと生活できるのかな?
と不安になることも多いはずです。
実は教員の給料は基本給だけでなく、扶養手当や住居手当などいろんな手当がつくので、実際の金額はけっこう変わってきます。
でも、手当の内訳や具体的な金額はなかなか見えにくいものです。
この記事では、20代後半・子ども1人・扶養あり・教員6年目の小学校教員の給料明細をもとに、内訳や手当の内容をわかりやすく解説します。
最後まで読むとこんなことが分かります。
- 教員の給料の仕組みがはっきりわかる
- 将来の生活設計に役立つ
- 家計管理や節約のコツがつかめる
現役教員の夫をもち、家計簿も公開中の筆者が、リアルな数字を使ってお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事を書いた人
教員の給料明細を公開【29歳・子ども1人・小学校教員の場合】
「教員の給料ってどのくらい?」という疑問に、実際の数字でお答えします。
今回は、29歳・子ども1人・小学校教員(採用7年目)の給料明細をもとに、基本給と各種手当を詳しくご紹介します。
基本給の金額
基本給は、約310,000円ほどでした(地域によって若干の違いはあります)。
基本給は、基本的に教員の経験年数によって決まります。今回のケースでは、採用7年目・年齢29歳での金額です。
この基本給に手当が加わるため、実際の支給額はさらに多くなります。
毎月の生活費や将来の計画を立てるうえで、大事な基準となります。
各種手当の内訳
教員には、基本給に加えてさまざまな手当が支給されます。
ここでは「実際に旦那がいただいている手当」と「その他、制度として存在する手当」に分けて紹介します。
🔸 旦那がいただいている手当
以下は、実際に29歳・子ども1人・持ち家の旦那が支給されている主な手当です。
- 扶養手当
子ども1人分と妻である私を合わせて2人分で 月額15,000円前後。扶養家族がいることで支給されます。 - 地域手当
政令指定都市や中核市などでは、基本給の約2〜20%が上乗せされます。(地域がばれるのでここだけ金額を省略します) - 通勤手当
車通勤で 月額8,000円程度。通勤距離によって増減があります。 - 教職調整額
基本給の 4%が一律で支給 されます。つまり310,000×0.04で12,000円前後。これは教員の時間外勤務の多さを前提に支給されている特殊な手当です(時間外勤務手当の代わりにあたるもの)。 - 教員特別手当
勤務条件に関係なく、教職員全体に支給される特別な手当。金額は4,000円程度と少額ですが、毎月支給されます。
合計で350,000円前後の支給金額でした。
ここから所得税や住民税、社会保険料などがひかれた分が手取りになります。
🔸 それ以外の手当
勤務条件や役職、地域などによって支給される、他の手当も存在します。
- 管理職手当:校長・教頭などに支給
- 初任給調整手当:新卒教員などが対象、経験年数によって変動
- 住居手当:賃貸住宅に住む場合、上限27,000円程度まで支給
- 単身赴任手当:家族と別居して勤務している場合に支給
- 寒冷地手当:寒冷地域で勤務する場合に支給
- 日額特勤手当:特別な業務を行った際に支給(例:宿泊学習引率、部活動遠征など)。また、生徒指導主事や教務主任、学年主任などの手当てもこちらに含まれます
- 特地・へき地手当:山間部・離島など勤務条件が厳しい地域に支給
- 時間外勤務手当:原則なし。ただし、宿泊行事などで特例的に支給されることがあります
- 夜間勤務手当・休日勤務手当:定時外の業務に対して稀に支給されることがあります
これらの手当は、すべての教員に支給されるわけではなく、勤務環境や条件、役職によって大きく異なります。
「自分の場合、いくらもらえるのか?」をシミュレーションする際の参考にしてください。
教員の給料は安定している?将来設計にどう活かせるか
年齢とともに上がる昇給制度
教員の給料は、ある程度の年齢や経験年数とともに安定して上昇する仕組みになっています。
これは公務員全体に共通する給与体系で、毎年一定の昇給が見込めるため、将来の家計設計がしやすいというメリットがあります。
実際、採用7年目である夫(29歳)の場合も、年々手取りが増えており、住宅購入や子どもの教育資金などを見据えた計画が立てやすくなっています。
昇給額は基本給のベースアップが中心で、長期的には安定した収入増が期待できます。
家計管理との相性
こうした給与の安定性は、家計管理との相性が抜群です。
月々の収入が読みやすいため、毎月の固定費や貯金額を明確に決めることができ、突発的な出費にも対応しやすくなります。
たとえボーナスに変動があっても、基本給ベースで生活設計ができる安心感は大きな強みです。
以下の記事では、実際に我が家が実践している家計管理術や、毎月の家計簿の内訳、教員に向いている節約術などを詳しく紹介しています。
あわせてチェックしてみてください。
まとめ|教員の給料明細から見える安心感と将来設計のしやすさ
教員の給料は、ある程度の年齢までは確実に昇給し、手当も充実しているのが特徴です。
家計を組み立てるうえで、収入の安定は何よりの安心材料になります。
とくに小さなお子さんがいる教員家庭では、長期的な視点で無理のない家計運営をすることが求められます。
実際に私たちも、支出を見直し、貯蓄を増やすためにいろんな方法を学んできました。
その中でも特に役に立ったのが、【リベ大・両学長】の著書『本当の自由を手に入れる お金の大学』です。
教員家庭のように「堅実にコツコツと暮らす」スタイルにぴったりな1冊で、
「固定費の見直し」や「保険の考え方」「投資や副業のはじめ方」など、どれもすぐに生活に活かせる内容でした。
我が家もこの本で家計の軸ができました。
教員という安定職だからこそ、収入を最大限に活かす工夫はとても重要です。
少しずつ家計を整えたいという方には、まずこの1冊からの学びがおすすめです。
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